ずろうの棲処 前編

製作者:キタユメ。 日丸屋和良

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容量:100MB

評価

あらすじ

高校一年生の琴平葉子は、偶然会った中学時代のクラスメイトにバイトを紹介され、新潟県の山奥にある旧帰島背村へ行くことになる。旧帰島背村は、かつて炭鉱から出た毒による公害で村人が死に絶え、廃村になった場所。今回、数少ない村の生き残りの集いが催されるため、葉子はその手伝いとして雇われたのだった。旧帰島背村のバイトを紹介された日から、葉子の前に幽霊が幾度も現れ、「行かないで」と警告するが……。
(サニーガールのレビュー文引用)

感想

遂に出ました!評価でSSの作品です。
この作品は、Live Makerで作られているのですが、そのツールの特徴『動画』を最大限生かした作品になっています。

もう、動く・動くの連続で、まるでアニメを見ているような感覚でプレイする事ができます。
キャラの発言などは、吹き出しが出てくるような感じになっています。

ちなみに、Live Makerとは、作りやすいが、性能は吉里吉里やNScripterには大分劣り、ユーザーにとっても、重たく使いにくいという点があります。しかし、代わりに『動画』の動きに強いのです。

つまり、普通のたいして動かない作品でLive Maker を使うというのは自殺行為。
このように、動きまくる作品のためのツールと言っても過言ではないでしょう。

さて、シナリオに移りますが、この作品のジャンルは『ホラー乙女ゲー』です。
前編では、たいしてホラーの部分は感じないように思います。旧帰島背村の館に皆が集まって、村にまつわる話を聞く所で終わってしまいますから、これからの展開に期待ですね。

さて、ここまでの話の感想は、・・・面白い。

先の読めない展開(なぜ主人公じゃなければいけなかったのか?など)に、時折現れる幽霊の様なもの、それに、それぞれのキャラの発言が面白く、選択肢など必ず面白い展開に行きそうな物があったりします。

ゲームには7つのエンディングも用意されていて、それぞれ話とは全然違う道に行くので、それを全部集めてみるというのもいいかも。

プレイ心地は、僕はたいしてイライラしませんでした。

画面上にもSAVEやLOADなどのアイコンがあり、当然SKIP機能もあるのでOKです。
ちなみに、このゲーム、一時的に声が入ります。
新しく人物が登場すると、話します。(ある程度ですが) 僕の想像通りの声だったので、それもGOODでした。

さて、グラッフィックはもう言うまでもなく満点です。
動きに加え、立ち絵と見事に合った背景画像の数々・・・立ち絵もかなりうまいです。

HPの作者さん情報によると、以前ジャンプの手塚赤塚二大賞で最終候補をいただいているそうです。
そりゃ、うまいはずだ。

とまぁ、この作品本当にフリーか?と疑いたくなるほどすごすぎます。
容量のわりに、プレイ時間はあまり長くはありませんがそこは全然気にする所ではありません。
とにかく、やってみて絶対に後悔しない作品なので、ぜひやってみて下さい。

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