死に至る病

製作者:西 邑倖

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評価

容量:7.84MB

あらすじ

食料難の世の中。仲間達とスーパーを襲撃して食いつないでいるナオ。
ある日の襲撃後から、全てが変わった。
狂い始めた価値観と、ルールを失った社会。
閉鎖的な病院の中で突然息絶える人々。
いったい何が起こっているのか──。
ミステリー要素を含んだサスペンス。
波に呑まれながら、必死にもがくナオが迎える結末とは。(作者HP引用)

感想

人間は極限状態でどのような行動にでるだろうか?
この作品の舞台は、食糧難によって荒廃する中、主人公のナオがどのように生きていくかに焦点を当てた作品になっている。

このゲームを始めると、いきなりスーパーを襲撃しているシーンから始まり、一体どうしたんだ?と思うが、進めていくうちに、「あぁ、なるほどな」と襲撃を正当化してしまう僕がいた。

いつもは溢れるほどある食料・・・しかし、この世界ではそんなものはない。
全ての物が高価であって、手に入れる為には『盗む』しかない・・・
そんな思いが一人、また一人と浮かび、最終的に暴動がおこってしまう。

しかし、これはまだ始まりにすぎないのだ。

この後、様々な事が起こり(それは自分でやってみて下さい)、ナオは病院に辿り着く。
そこでは、人並みの食事が約束されていて、まさに天国?かと思いきや・・・

何か感想だって言ってるのに『あらすじ』みたいになってしまいましたねw

とにかく、僕が言いたいのは『生』です。
『生(ナマ)』じゃありませんよ。 『生』、生きるのほうです。

皆さんはこの恵まれた環境で、死というのを真剣に考えた事はあるでしょうか?
冗談で『死にたいわ〜』などと言ってしまう事はあれど、本気で言った事は無いはずです。(多分)

そんな僕が真剣に考えさせられる作品、それが『死に至る病』です。

文章は、堅苦しくなく、読みやすく、主人公『ナオ』の目線で進んでいきます。(当然w

エンディングリストも用意されていて、僕は全部埋めた訳ではありませんがなかなかやり心地があるゲームだと思います(選択肢まで読み飛ばしができるので、そんなに難しくないでしょう)
もし、バッドエンドであっても、次に進むためのヒントを書いていてくれるので、プレイ心地抜群!

僕の唯一の心残りは、音楽かな?と。 おそらくMIDIを使われているので、あまりいい感じがしないと思いました(MIDIをあまり好まない僕自身のせいです。すみません)

しかし、MIDIのおかげで容量がかなり軽いのは事実なので、すぐにダウンロードできるのはいいですね。
プレイ時間は2時間ぐらいなので、ぜひやってみて下さい。

きっと、あなたの死の価値観が変わるかも・・・

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